年下男子は恋愛対象になりますか?
右足に続き、左足にも絆創膏を貼ってもらった。

隼人君に足を触られていると思うだけで、手を繋いだ時とは違う恥ずかしさに襲われる。

「貼れましたよ」

「ありがと」

履いてきていたスニーカーに履き替え、パンプスをショッピングバッグの中にしまう。

ベンチから立ち上がってみても痛みをあまり感じない。良かった、これなら問題なく歩けそう。

「これからどうします?何か食べに行けそうですか?」

隼人君が立ち上がって私の前に立つ。
ヒールの高さがない分、見慣れた目線に戻っている。

目線だけでなく、態度もいつもの隼人君に戻っているようだったのでホッとした。

「さっきの話の続きだけど、私が好きなのは隼人君だけだから。気になることがあったら何でも聞いてね?」

ベンチに置いてある荷物を取ろうとしている隼人君に対して、服の裾を掴みながらそう言った。
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