年下男子は恋愛対象になりますか?
『酔ってませーん。ねぇ、こっち来て飲もうよ!イメチェンした由夏見たーい』

相変わらず大声だったので、スマホを耳から離して話すことにした。

後ろにいる隼人君にも丸聞こえだろうけど、健太ではなく美樹と話していると分かるならいいか。

「ごめん、行けない。今は隼人君と一緒にいるんだよね。だから別の日に会おうよ?」

『はぁ!?何で私と会う前に隼人君と会ってるの?ちょっと電話かわって』

「そんなこと言われても美樹と会う約束してなかったし。それに電話かわるのはちょっと……」

酔っ払った美樹は厄介だから、隼人君にかわっるわけにはいかない。

『何でダメなの?かわってよ、文句言ってやるんだから』

「うん、かわるとしても落ち着いてからね」

美樹はそんなにお酒を飲む方ではないけど、飲み過ぎるとこんな絡み方をしてくる。これは長くなりそう。

『な、ちょっと、何!?今は由夏と話してるんだから、2人とも邪魔しないでよ』

どうやら佑介と健太にとめられているようだった。
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