年下男子は恋愛対象になりますか?
さらっと言われたので、かなり動揺した。
それってどういう……

「ででで、でも今日車じゃないし、行ったとしても少しの時間しか居られないよ?」

「少しの時間だけでもいいんです。絶対に由夏さんの嫌がることはしませんから」

「え?あ、うん。えっと、その」

もしかして、さっき言いかけてた話ってこのことだったのかな。その前の階段で言われた時も、やっぱり本気だったんだ。

うわー、どうしよう!?

「すみません、冗談ですから忘れて下さい。お腹空いてますよね?そろそろ何か食べに行きましょうか」

隼人君が優しく微笑みながらそう言った。
今、行きたくないって勘違いされたような気がする。

「行きたくないないわけじゃないからね?こういうの初めてだから、どうしていいか分からないだけで」

本当に恋愛スキルが低すぎる。

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