年下男子は恋愛対象になりますか?
「無理しなくて大丈夫ですよ。中に戻りましょうか」

「うん」

再び建物の中に入るもまだまだ混んでいて、どのご飯屋さんも入店待ちの列が出来ている。

隼人君の間には微妙に気まずい空気。
そうさせてるのは私なんだけど、意識しちゃったせいで普通に接することが難しくなってしまっていた。

何か今日はうまくいかない。

せっかく仲直り出来たのに、帰る時間になっても気まずいままだったら嫌だな。かと言って、ご飯食べながら込み入った話は出来ないし……

「どうします?由夏さんは何が食べたい物ありますか?」

嫌がることはしないって言ってくれてるし、隼人君の家に行ってみるのもあり?

その場合何があっても自己責任だけど、隼人君となら嫌……じゃないと思う。

「由夏さん?」

「混んでるし、何か買って隼人君の家で食べたいかも」

「え!?」

勇気を出した結論はとても驚かれた。
そうだよね。さっきまで戸惑ってたのに、急に行くって言われたら驚くよね。
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