年下男子は恋愛対象になりますか？
「昨日からその子と連絡とっています！」

そう。悩んだ末にお辞儀しているキャラクターのスタンプを送ったら、そのあとも疑問系のメッセージが届くので、今でもやり取りが続いていたのだった。

まぁ、今から会社行くとか、仕事終わったら友達とカラオケ行くとか、他愛もない話しかしていないけど。

「きゃー、何か進展ありましたか！？」

テレビやイベントなどで見るインタビュワーと同じように、マイクを向けられた。

「特にありません！あるとすれば詐欺じゃないかもって思い始めたぐらいです！」

メッセージ越しでも伝わってくる隼人君の気持ち。これで詐欺だったら、人間不信になる自信がある。

「えー、つまんないの。ねぇ、それより何で詐欺かもって思ったの？」

昨日の今日でやり取りしているだけでも不思議な気分なのに、美樹は少し不満な様子だった。

「一目惚れはもちろん、告白だってされたことないし……。そういえば、今度バイト先に食べに来てって言われたよ。若いからグイグイくるのかな。それとも性格？」

「もう、それを早く言ってよ！なんなら今から行っちゃう！？」

テンションを更に高くして、向かいの席から隣に移動してきた。
< 18 / 725 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop