年下男子は恋愛対象になりますか?
自分で過去のことは気にしないって言ったばかりなのに。聞いたって落ち込むだけ。

「ごめん、変なこと聞いちゃった。気にしないで?あ、アイスのカップ柔らかくなってるし結構溶けちゃってるかも。また凍らせれば大丈夫かな」

なんとなく隼人君の顔を見ることが出来なくなって、顔を伏せたまま話を続ける。

「由夏さん」

「隼人君、これ冷凍庫に入れておいてくれる?」

「由夏さん、こっち向いて下さい」

「お腹空いたよね。部屋も涼しくなってきたしご飯食べようか?」

頑なに向かないでいたら、立ち上がる時にバランスを崩して転びそうになってしまった。

「わ」

咄嗟に隼人君に体を支えられて、倒れるのは免れたけど顔を見られてしまう。

私、何やってんだろ……
あー、もう最悪だ。
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