年下男子は恋愛対象になりますか?
「分かった。離してくれたらまだ帰らないから」

隼人君に抱きしめられたままだと、キスのことが頭の中から離れそうにない。

「本当ですか!?」

「うん。さっきオススメしてくれたゲームやろうか。だから離して?ね?」

とりあえず、今はこの状態をどうにかしなきゃ。

「分かりました」

そう言って抱きしめられていた腕を離してくれた。シンクの方を向いていた私は、軽く深呼吸してからゆっくりと振り返る。

「すみませんでした」

「ううん」

無意識に隼人君の口に視線がいってしまったので、慌てて他の方を向く。

まずい……

さっきからキスを意識しているのは私の方だ。
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