年下男子は恋愛対象になりますか?
「なっ……、その場合はタクシー呼んで帰るからね!?」

「はは、それは残念ですね」

「もー!からかってないで、タオル置いてあっち行ってよ」

洗面所のドア1枚隔てたまま、私と隼人君は話をしていた。

しかも私は下着姿。

タオルを持って来てくれたことには感謝しているけど、今は色々な意味で話をしている場合じゃない。

「分かりました。ここに置いておきますから、念の為10秒ぐらい数えてから開けて下さい」

言われた通り心の中で数えてから、ゆっくりドアを開ける。脱いだ服で前を隠していたけど、そこに隼人君の姿はなかった。

そうだよね。さすがにいないよね。

体を拭き終えてワンピースに着替えると、あることに気が付いた。

私が今着ているのは白シャツワンピース。
インナーの替えは持っていなかったので、このままだと下着が少し透けてしまう。
< 203 / 725 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop