年下男子は恋愛対象になりますか?
「嫌とは言われなかったんで、またしますからね?」

これはきっとキスの話。

「……良いとも言ってないけどね」

1階に着いてタクシーを待っている時に、隼人君が突然話題をふってきた。

素直に答えるのも何だか悔しかったので、ひねくれてると思ったけどそう答える。

「あ、タクシー来たんじゃないですか」

「そうみたいだね」

アパートの敷地内に1台の車が入って来て、私達が待っていた場所で停車した。

自動でドアが開いたので乗り込むと、隼人君が荷物と一緒に傘も渡してくれる。

「傘は本当に大丈夫だから。気持ちだけ貰っとく。じゃあね、おやすみ」

「おやすみなさい。今日は連絡してくれて本当にありがとうございました」
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