年下男子は恋愛対象になりますか?
『俺は何時でも平気ですけど、由夏さんは大丈夫ですか?今日じゃなくて別の日にします?』

「水族館行きたいし今日で大丈夫だよ。じゃあ、そろそろ支度するから切るね。電車の時間分かったら教えて」

『分かりました』

お風呂入らずに寝てしまったので、まずはシャワーを浴びなきゃ。服はどうしよう。

「あ」

クローゼットの中を物色してる時に、昨日買った洋服のことを思い出した。

菜穂ちゃんに選んでもらった服と靴。
タオルで拭いただけで、染み抜きをしていない服も入ってる。

ショッピングバッグを探すも見当たらない。
廊下にも玄関にもなかったので、リビングにいる母親に尋ねた。

「ねぇ、洋服とか入ってる紙袋知らない?靴も入ってるんだけど」

「洗面所に置いてあったから洗濯しちゃったわよ。靴は下駄箱の中。まったく、洗ってほしいならカゴの中に入れておきなさいよね」

「あー、そうなんだ。ありがと」

これ以上いても小言を言われるだけなので、逃げるようにベランダに向かった。

ショッピングバッグの中に入っていた全ての服が干してある。染み抜きもしてくれていたようで、アイスの汚れも綺麗になっていた。
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