年下男子は恋愛対象になりますか?
手を繋いで歩いていると私のスマホが鳴った。車までもう少しの場所。

「あ、ちょっとごめんね」

断りを入れてから鞄から取り出すと、見慣れた名前が表示されている。

「美樹からだ」

「出た方がいいですよ」

「ごめんね、車に乗って待っててくれる?」

「分かりました」

キーレスキーのボタンを押して、車のロックを解除する。

エアコンを最大で付けてから電話に出ると、美樹が低めのテンションで話してきた。

『昨日はごめん。佑介から聞いたんだけど、酔って由夏に絡んじゃったみたいで……』

「ううん、全然大丈夫。私こそ連絡しなくてごめんね」

『酔って絡むなんて最悪だよね。昨日のことは由夏の記憶から消し去っておいて』

「あはは、分かったー」

『気になってることがあるんだけど、隼人君とは仲直りしたの?昨日会ってたんだよね?』
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