年下男子は恋愛対象になりますか?
席に戻ると美樹が待ってましたと言わんばかりに話しかけてきた。目が眩しいくらいに輝いている。

「ちょっと、由夏!さっきオーダーとりに来た子が隼人君だったよ!出た後すぐに来たけど会わなかった?」

「え、嘘!?」

話を聞いて驚いた。会ったといっても一瞬だったし、声もかけられなかったから。まさかさっきの人が隼人君だったなんて。

会釈はしたけど態度悪いと思われたかも。
意識しないようにしてたし、顔もぼんやりとしか思い出せない。

「本当だって!こんな時に嘘付くわけないでしょ」

「……ねぇ、何で隼人君だって分かったの?」

「えっとねー、名」
「失礼します。お飲み物お持ちしました」

飲み物が来たので話は一時中断。
話の続きが気になるけど仕方ない。

カーテンが開けられ男性店員が入って来ると、美樹がニヤニヤしながら私の靴をトントンと軽く蹴ってきた。

その理由がすぐに分かった。
隼人君が来たんだ。

どんな顔をすればいいのか分からなくなった。
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