年下男子は恋愛対象になりますか?
「あらあら、見つめ合っちゃってー。ごちそうさまー」

さっきまで静かだったのに、隼人君がいなくなってからウキウキで話し出した美樹。からかわれているのは明らかだった。

「み、見つめ合ってないってば!それよりさっき途中だった話をしてよ」

緊張しすぎて疲れた。今ならノンアルコールビールでも酔えそうな気がするよ。

「んー?オーダー取りに来た時、名札見たら吉澤って書いてあったから話しかけてみたんだよね。っていうか、あんなイケメンに告白されるなんて凄いじゃん」

「でしょ。まだ信じられないもん」

初めて会った時は驚きと恥ずかしさのあまり、隼人君の顔を直視する事は出来なかった。だから顔を覚えていなかったけど、想像していたよりもカッコ良かったわけで。

「あ、詐欺ではないってさ。少しショック受けてたっぽいけど」

そう言ってニッと笑うから、飲み物を吹き出しそうになってしまった。少しむせちゃったし苦しい。

「ちょ、美樹!?」

「ごめんごめん。なんか、そういう流れになっちゃって。言うつもりはなかったんだけど、つい」

いや、確かに疑ってたけど本人に確認するってどうなの!?
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