年下男子は恋愛対象になりますか?
完全に無意識だったが、健太さんに見られていたと思うと恥ずかしくなった。ガキだって思われたかも。

「アイツもう来るって?」

「はい」

隠す必要もないので正直に答えた。

俺と健太さんが一緒にいるのを見たら、由夏さんは驚くだろうな。まぁ、こんな状況になって1番驚いているのは俺だけど。

「俺、やっぱり車で待つことにするわ。急に声かけて悪かったな」

「由夏さんには会っていかないんですか?」

「バカな幼馴染みの代わりに、また逆ナンされねぇよう見張ってただけ。じゃあな、ハヤト君」

意味深な笑顔を浮かべながらそう言い残し、健太さんは駐車場の方へ歩いて行く。

冗談とも本気ともとれる最後の言葉。健太さんの本心が分からない。

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