年下男子は恋愛対象になりますか？

「お店に入る前、隼人君と偶然会ったんだよー。今頃は健太と一緒にいるんじゃないかな？」

菜穂ちゃんが説明してくれたけど、私はただ驚くばかりだった。

今、隼人君と健太が一緒にいるかもって言ったよね？どうしてそんなことに……

「じゃあ、私はこれで」

「あら！まだいいじゃない」

早く隼人君のもとに行きたかったけど、おばさんに引き止められてしまう。

おばさんは大の話好き。私の母親とも仲が良いので、隼人君のことは迂闊に話せない。

彼氏がいることは親に話していなかったけど、この調子だとすぐに伝わるんだろうな。

「いやー、でも人を待たせてるんで。あはは」

「彼氏でしょ？由夏ちゃん、かなりカッコいい子つかまえたわねぇ。どこで知り合ったの？」

おじさんはいつの間にかいなくなっていたのに、私はこの場から離れることが出来ないでいた。