年下男子は恋愛対象になりますか?
店を出た私達は、足早に駐車場へと向かった。ここまで来ればきっと大丈夫のはず。

車のエアコンを付けて、かさばる荷物を後部座席に置く。車内は暑くて乗れそうにないので、少しの間だけ外で話すことにした。

「隼人君ごめんね。おばさんに話しかけられたんだって?」

「由夏さんが謝ることじゃないですよ。菜穂さんと健太さんのお母さん、パワフルな人でしたね」

そう言って隼人君が笑う。この笑顔を見ただけで、さっきまでの疲れが一気に吹き飛んだ。 癒される。

「おばさんに何も話さないでくれてありがと。話してたら全部近所中に広まってたよ。親にも何も話してないのに」

「でも、彼氏がいるってことは広まっちゃいませんか?俺は嬉しいですけど由夏さんは困りますよね?」

「あっという間に広まると思う。困るっていいうか恥ずかしいかな、色々と」
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