年下男子は恋愛対象になりますか?
「ここは俺が払いますから、由夏さんはコーヒーとカフェオレ淹れてきてくれませんか」

「うん」

レジを通したカップを渡されたので、入り口近くにあるコーヒーマシンへ向かう。

それぞれセットして、ボタンを押したところで隼人君がやって来た。

「ありがと。車に戻ったらお金払うね」

「これくらい奢らせて下さい」

「でも、他にも色々と出してもらったし」

「ずっと運転してもらってるんで、それぐらい当然ですよ。言っておきますけど受け取る気ありませんから」

お金の問題は難しい。割り勘でいいのに隼人君がそれを断ってくる。話し合いたいけど嫌がられそうだし。

隼人君がそれぞれのカップに蓋をしてくれたので、私は2本のストローを棚から取った。

「由夏さんってチョコミント食べてる時、とっても幸せそうな顔してますよね」

車に戻ってからさっき買ったクッキーを早速食べていると、隼人君が私の方を見ながら微笑んだ。

「……それって馬鹿にしてる?」

「まさか!可愛いなって思っただけです」
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