年下男子は恋愛対象になりますか?
「分かりました。次はいつ会えますか?」

「明日は美樹と遊ぶと思うけど、それ以外だったら日曜まで予定ないよ」

「じゃあ明後日会えます?というか、由夏さんの予定のない日は全部会いたいです」

「え?うん。いいけど」

そんなに会いたいと思ってくれてるなんて嬉しい。でも、余計帰りたくなくなったじゃん。

「家着いたら連絡下さい」

「うん。ドラッグストア寄ってから帰るから遅くなると思う」

「由夏さんが行くなら俺も行きますよ」

「それはダメ!って、ごめん。えっと……化粧品とか1人でゆっくり見たいかなって思ってて」

うわー、やっちゃった。これは感じ悪かったよね。一緒にいたくないわけじゃないから、そこだけは誤解しないで。

「分かりました。今日はこれで帰りますね。何時でもいいので連絡待ってます」

「ごめんね、家に着いたら絶対連絡するから」

歩き出したのを確認してから窓を閉めた。

あんな言い方しちゃったのに、全く嫌な顔しなかった隼人君は優しい。
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