年下男子は恋愛対象になりますか?
カーテンで仕切られている半個室の席に案内され、メニューを見ながらドリンクと料理を選ぶ。

帰りたそうにしている由夏に何を頼むか聞き、テーブルに置いてあった呼び出しボタンを押した。

「隼人君がオーダーとりに来るかな?楽しみだね」

「もう!美樹は他人事だから良いよね。ちょっとトイレ行ってくる」

席に着いてからもずっとソワソワしている。
緊張がピークに達しているのか席を立ってしまった。

あんなに緊張するなんて可愛いところあるじゃん。由夏にあんな顔させるなんて、ますます隼人君を見てみたくなったよ。

「失礼します」

オーダーを取りに来たのは、さっき会釈された男性店員だった。笑顔が爽やかなイケメン君。

「ご注文をお伺い致します」

「はい。えーと」

注文しながら名札をチラッと見てみる。
吉澤という文字を見てテンションが一気に上がった。

「もしかして、キミが吉澤隼人君!?」

由夏が出て行ってすぐに来たけど、2人は既に会ったのかな。あぁ、反応が見たかったー!
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