年下男子は恋愛対象になりますか?
『由夏さん顔真っ赤じゃないですか!もう電話切りますね』

「うん、ごめん」

『何かあったらすぐに連絡して下さい』

「うん」

隼人君の顔を見たかっただけなのに、逆に心配させてしまった。

すっぴん以前の問題だったのに、そんなことにも気が付かなかったなんて。これもきっと熱のせい。

明日は無理だろうし、明後日も会えるとは限らない。来週から私は仕事だし、隼人君もバイトがある。

「次はいつ会えるかな」

会いたいけど隼人君には言えない。とにかく早く治さなきゃ。

電話する前は眠くなかったのに、目を閉じればすぐに眠れそうだった。
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