年下男子は恋愛対象になりますか？

念のためマスクをしたあと、部屋着のまま美樹の待つ玄関に向かう。

「体調どう？暇だって言ってたから差し入れ持ってきた」

「ありがと。ごめんね、わざわざ来てもらっちゃって」

差し出されたビニール袋の中を見てみると、女性誌が数冊とゼリーが入っていた。

この時、昨日美樹から貰った雑誌を机の引き出しにしまったままだったことを思い出す。

「気にしないで。健太迎えに来るついでに寄っただけだから」

「あぁ、これから花火行くんだっけ。せっかくのデートなんだから、佑介と２人で行けばいいのに」

「健太が暇だって言うからさ。明後日帰るみたいだし、たまにはいいかなって思って。本当は由夏も誘いたかったけど、由夏には隼人君がいるしね」