年下男子は恋愛対象になりますか?
「はい、そうです。由夏さんのお友達ですよね?今日は来て下さってありがとうございます」

イケメンとは聞いていたけど想像以上だった。
隼人君には悪いけど、詐欺かもしれないって言っていたのも納得できる。

もう!何でこのタイミングで来るかなぁ。
由夏、早く戻ってきて。

「聞いたよー?由夏に一目惚れしたんだって?出会ってすぐ告白するなんて勇気あるね」

惚れた経緯を詳しく聞きたい。
でも、初対面だし我慢しなきゃ。

「……俺のこと、何か言ってました?」

少し照れながら問いかけてきた。

「すみません!やっぱり何でもないです」

次の瞬間、慌てながらさっきの言葉を取り消していた。この反応はきっと。

「あはは、気になる?由夏のこと本当に好きなんだね。良かったー、詐欺じゃなさそうで安心したよー」

隼人君の表情が変わった。
まずい、余計なこと言っちゃったかも。
< 32 / 725 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop