年下男子は恋愛対象になりますか？

「それは無理だよ。打ち上げ花火見る度に思い出すと思う。来年は一緒に見に行こうね」

『……はい』

私が笑うと隼人君が力ない返事をした。

そんなに落ち込まなくてもいいのに……って、そうさせたのは私か。

「隼人君の気持ちは充分伝わってるから、そんなに落ち込まないでもらえると嬉しいな」

電話越しに打ち上げ花火の音が次々聞こえてきた。今年の花火大会はもうすぐ終わりを迎えようとしているみたい。

「隼人君聴こえる？聴こえてたら花火を映してほしいかも」

『あ、そうですよね。すみません』

私のためにありがとう。隼人君は本当に優しいね。

そこで、私にとある疑問が浮かんだ。
地元の花火大会は、休憩を挟みながらも２時間ぐらいかけて打ち上げているはず。

隼人君から電話がかかってきたのは数分前。動画が送られてきた時間は見ていなかったから分からないけど、いつからその場所にいた？