年下男子は恋愛対象になりますか?
「詐欺、って何ですか?」

安心したのも束の間、明らかに落ち込まれた。
そんなに由夏のことが好きなんだとも思ったけど、これはこれで対応に困る。

「あー、ごめん。一目惚れされたのが信じられなかったみたいで、一瞬そう思ったって言ってたんだよね」

「そうですか。いきなり告白したので、そう思われても不思議じゃないですよね」

無理して明るく装っているみたいだし参ったな。こんなつもりじゃなかったんだけど。

「いや、でも今はそんなこと思ってないみたいだよ?メッセージのやりとりも続いてるんでしょ?かなり緊張してるけど、お店に来るの楽しみにしてたし」

余計なことを言ってしまった責任を感じて咄嗟にフォローした。大丈夫。2人はお似合いな気がするよ。

「由夏から連絡来たってことは脈ありってことじゃん。ね、頑張りなって」

「はい。ありがとうございます」

苦笑いを浮かべ、オーダーを確認したのち仕事へと戻って行った。
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