年下男子は恋愛対象になりますか?
翌朝。熱よりも隼人君のことが気になって普段より早く目が覚めた。

こんな時間に迷惑かもしれないと思ったけど、おはようのスタンプと共に昨日のお昼から熱が出てないことをメッセージで伝える。

「返信届きますように……」

昨日の夜そっけなかったので、避けられているのではないかと心配になってしまっていた。

隼人君に限ってそんなことはしないだろうと思いつつも、返信が届くまでの時間はとても長く感じた。

気を紛らわそうと雑誌を読んでみたものの、スマホが気になって全く頭に入ってこない。

部屋にいると落ち着かないのでリビングに行くと、先に両親が朝食をとっていた。

「体調どうなの?」

「んー、もう平気」

私も食べようとご飯をお茶碗によそっている時、母親に話しかけられる。

「お父さんとお母さん、朝ごはん食べたら出かけるから。アンタは病み上がりなんだから家でゆっくりしてなさいよ」
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