年下男子は恋愛対象になりますか?
「大丈夫ですよ」

「結構時間かかると思うけど本当にいいの?」

こう聞いているのにも関わらず、嬉しそうにしているのは隠せなかったと思う。

「はい。いつも由夏さんに来てもらっているので、今日は俺から会いに行きます。何時頃なら行っても大丈夫ですか?」

「私は何時でも大丈夫だけど」

「じゃあ、電車乗る時に連絡しますね」

「うん。分かった」

嬉しい。今日隼人君に会えるんだ!
電話を切ったあと、スマホを抱きしめて喜びをかみしめた。

リビングでDVD観るのはやめて、身支度をしてから部屋の片付けに取りかかる。

近くまで来てほしいと言ったけど、この辺りは住宅街なのでコンビニと小さな公園ぐらいしかない。

家に呼ぶ可能性もあると考えて、必死にクローゼットに押し込んだ。

「これだけは絶対に見られたくないな」

ベッドの上に置きっぱなしにしていた雑誌達。その中には性について特集されてる物もあった。
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