年下男子は恋愛対象になりますか?
「……体調の心配してくれたのは嘘?」

「何でそうなるんですか。本気で心配しましたよ?話の流れ的に偶然こうなっただけです」

偶然、ね。

絶対に嘘だと思ったけど、これ以上追及しても無駄だと分かってるから何も聞かなかった。

こうなると隼人君には敵わない。私のおでこから手が離れたと思ったら、今度は目を見ながら両手を握られた。

「こうやって手を握っただけでもドキドキします?さっきの質問にまだ答えてもらってないんですけど、何で急に俺のことを意識したんですか?」

本当に勘弁してほしいのに笑顔でグイグイくる。

「由夏さん?」

「……今帰ってくれたら明日教える」

頭の中をフル回転させ、必死に考えた答えがこれだった。
< 358 / 751 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop