年下男子は恋愛対象になりますか?
「はは、そうきましたか」

これで諦めてくれるかは賭けだったけど、隼人君はまだ手を離してくれそうにない。

「そ、それじゃダメかな?」

「分かりました。今日は何も聞かずに帰りますね。じゃあ、また連絡します」

「うん、またね!今日はありがと」

道路まで見送りたかったのに、私はこの場から動けずにいた。すんなり帰ってくれたから拍子抜けしたのかも。

隼人君の姿が見えなくなってから玄関のドアを閉めて、その場に座り込む。

「明日、理由言わないとダメかな」

私の恋愛スキルが低すぎるのか、隼人君がうわてなのか。意識していた理由もバレてるんじゃないかとさえ思えてきた。

「隼人君だったらありえそうで怖いよ」
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