年下男子は恋愛対象になりますか?
隼人君が帰ってからも、しばらくパニック状態が続いていた。

「もー!美樹があんな本買ったせいだ……」

その雑誌を読んだから意識しちゃっただけ。そうに決まってる。



自分の部屋に戻るとスマホが鳴っていた。
着信音だけでこんなにドキッとするなんて重症だと思う。

緊張しながら画面を見たけど、隼人君の名前ではなかったので一気に力が抜ける。

帰ってるところだし電話なんてしてこないよね。

「何?佑介が電話してくるなんて珍しいじゃん」

『今さ健太と近くまで来てるんだけど、もし暇してるならこれから会わない?健太明日帰るしさ、美樹も誘って皆で』

「ごめん、今それどころじゃないから無理!悪いけど電話切るね」

余裕がなかった私は、佑介の話してる言葉を遮った後に電話を切った。
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