年下男子は恋愛対象になりますか?
「行かないよ!じゃあ、私行くから!」

佑介は終始ニヤニヤしていたけど、私と隼人君が再び手を繋いでいることには特に触れられなかった。

これは後日からかわれるパターンなのかも。もちろん美樹にも伝わるだろうし。

「隼人君、また会おうなー」

「本当にやめて!」

両手を振っている佑介を背にして、急いで車に戻る。私が先で隼人君が後ろ。

そして、車の傍まで移動した時だった。
運転席に乗り込みたくても隼人君が手を離そうとしてくれない。

「えっと、隼人君?離してくれないと車に乗れないんだけど……」

「すみません、つい」

にっこり笑ってから手を離し、助手席の方へと移動していく。

恥ずかしくてたまらないのは私だけなのかな。
< 388 / 725 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop