年下男子は恋愛対象になりますか?
「いけない、こんなことしてる場合じゃなかった」

メイクにかかる時間を逆算し、隼人君にメッセージを送る。

了解ですと書いてあるスタンプが届いたのを確認してから、ローテーブルの前に座ってメイクを開始した。

さっき買った大きめの鏡には、私の顔の他にソファーが映っている。いつもと違う光景に、ここは隼人君の家なのだと改めて思いしらされた。

広めの1Kなので、この部屋にベッドもあるわけで。

「来るの早まったかも」

今さらこんなこと思っても、さすがに帰るわけにはいかないし。

考えるのをやめたくても、頭から離れなくなってしまった。本当にマズい。

何もしないって約束してくれたけど、どんな顔して隼人君を迎えればいい?

私だけ意識しすぎてるのもおかしいよね。
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