年下男子は恋愛対象になりますか?
急いで助手席に乗り込んだ。
まだ顔は赤いだろうし、美樹に何か突っ込まれるんだろうな。いや、暗くて見えていない可能性も……

「おかえりー。もう出して平気?」

「うん、待たせちゃってごめんね」

シートベルトを付けると、ゆっくりと動き出した。お店の前には隼人君が立っている。落ち着けるのは、まだ少し先みたい。

美樹も気が付いたようで、助手席側の窓が開けられた。軽く手を振ってくれたので同じように返す。

「いいと思うよ?応援する」

長年の付き合いだけあってバレバレらしい。
いくら親友とはいえ恥ずかしい。だって、隼人君と知り合ってからそんなに経ってないわけで。

「私、年上なのにチョロすぎだよね」

「別にいいんじゃない?由夏にベタ惚れみたいだったし、好きになってもらえたら嬉しいでしょー。イケメンに積極的にアプローチされたら誰だって惚れるって」

美樹に肯定してもらえると、嬉しいし安心する。
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