年下男子は恋愛対象になりますか?
「……隼人君、女の子の扱い慣れてそうだったよね。色々と心臓に悪かったもん」

カッコいいしモテるはず。
それなのに、何で好きになってくれたんだろう。何回も思ったけど本人に聞けるわけなんてなくて。

「いやいや、あれで結構必死かもよ?」

「えー、それはないでしょ。余裕ありそうな感じがしてたよ」

運転しながら美樹がまた笑ったけど、何で笑ったのかは教えてくれなかった。

「ま、たまには恋愛を楽しんでみるのもいいんじゃない?あと、ちゃんと名前呼んであげなよ?」

「え!?みみみ、み、美樹、もしかして聞いてたの!?」

「車にいたんだから聞いてるわけないじゃん。不自然なほどに呼んでなかったからさ。え、何?もしかして隼人君にも言われた?やるなー」

動揺が隠せなくなったうえ、どうやら墓穴も掘ったようだった。
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