年下男子は恋愛対象になりますか?
「……付けるわけないって分かってて聞いてるよね?」

やっぱり隼人君は意地悪だ。

「そうなんですけどね。万が一ってことがあるかもしれないじゃないですか」

何でそんなに笑顔なの。
さっきの今で、そんなことあるわけないじゃん。

「ない!絶対にないから!」

「はは、それは残念です」

良かった。いつもの隼人君に戻ってる……よね?

私は挙動不審に拍車がかかっているような気がするけど、気まずい空気がなくなったのならそれでいい。

意識してしまって落ち着かないので、右手で左手首を隠すように掴む。

手首なんて言うんじゃなかった。
でも、他の場所なんて浮かばなかったし。

「俺と2人きりの時は隠さないでもらえると嬉しいです」

「べ、別に隠してなんか」

バレてると思った瞬間、左手を掴まれてまたキスマークに軽くキスされた。
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