年下男子は恋愛対象になりますか?
「由夏さんは、飲み物とかポップコーンとか買う派ですか?」

今は余計なことは考えないようにしなくちゃ。明日から仕事だし、今までのように頻繁に会えなくなるんだから。

「由夏さん?」

隼人君に話しかけられていることに気が付かなかった私は、名前を呼ばれてハッとした。

「えっ!?ご、ごめん、何?」

「もしかして気分悪いですか?」

「ううん、大丈夫!ちょっと人に酔っちゃったみたい」

これは嘘じゃない。何かの映画が終わったようで、このフロアは歩くのも大変なぐらい人で溢れていた。

「俺、何か飲み物買って来ますね。由夏さんは端で待っていて下さい」

「ごめんね、ありがと」

落ち着こうと思い鞄からスマホを取り出したのに、着信通知を見て更に動揺することとなる。
< 462 / 737 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop