年下男子は恋愛対象になりますか?
「やだなぁ、そんなに驚いた顔しないでよ?健太のこと好きなんじゃないかって言ってきたのは隼人君なんだからさ!」

あぁ、今分かった。
隼人君のさっきの言葉が想像以上にショックだったんだ。

だから強がって、思ってもいないのにこんなこと――…

「そんな風に思わせちゃって本当にごめんね?私、隼人君の彼女にふさわしくなかったよね!」

口が勝手に動く。
ダメだ、もう止められそうにない。

「だから……、も」
「ちょ、ちょっと待って下さい!今はそれ以上言わないでもらえませんか。すみません、お願いします」

ずっと黙って聞いていた隼人君が、私の両肩を掴んでうなだれた。

その姿を見たら一気に涙が溢れてきて。
両手で顔を覆いながら、その場にしゃがみこむ。

止められなかったら、何て言うつもりだった……?

「………俺、外で頭を冷やして来ます。テーブルの上にスペアキー置いておくので、由夏さんは好きなだけいて下さい」
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