年下男子は恋愛対象になりますか?
隼人くんがタオルや着替えを用意してくれている間に、急いでTシャツを脱いだ。

昨日着ていた服と一緒に洗濯機に入れ、コンタクトレンズを外さないまま浴室に移動する。

洗おうと持ってきていた下着を置いて、頭から勢いよくシャワーを浴びた。

「お風呂借りるだけなのに、何でこんなに恥ずかしいの……」

って、それは隼人君の家で裸になってるからだよね。初めて身体を重ねたあとだし。

上下セットの下着だったのは良かったけど、それ以外は決して良かったとは言えないわけで。

一生忘れないだろう初体験を、こんな形で経験してしまった。これからは飲み過ぎないようにしなきゃ。



「由夏さん、タオルとか洗濯機の上に置いておきますね」

ザァァと流れる音の向こうから聞こえた突然の声に、心臓が飛び出そうになった。

ドアの一部がすりガラスになっていて、隼人君の姿が見えるから余計に。

「あ、ありがと!助かる」

「いえ。それで、その……」

話している途中で黙ったので息を呑む。

「見ました……よね?」

一緒に入りたいって言われたらどうしようかと焦っていたら、次に発せられたのは予想外の言葉。

「え、何を?」

「えっと、その、胸元を、です」

頭の中にはてなマークを浮かべたまま、シャワーを弱めて目の前の鏡で確認する。
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