年下男子は恋愛対象になりますか?
「新幹線来るまでまだ時間あるね。何か飲む?買って来るよ」

「あ、いや……。由夏さん、ちょっとこっち来て下さい」

時間を確認してから改札を抜け、少し歩いたところで手を引っ張られた。

移動した場所は構内の隅。
鞄から何かを取り出し、それを私に差し出す。

「お誕生日おめでとうございます」

綺麗にラッピングされた小さな箱が渡されたので隼人君を見ると、照れくさそうに笑っていた。

「すみません、こんな場所で渡しちゃって。どこで渡すか悩んだんですけど、顔を見たら早く渡したくなっちゃって」

「ううん、ありがとう!ここで開けてもいい?」

「どうぞ」
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