年下男子は恋愛対象になりますか?
翌朝はいつもの土曜日より早く起きて近くのスーパーに向かった。私がカートを押して隼人君が商品をカゴに入れていく。

お会計してアパートに戻って、すぐに下ごしらえに取りかかる。

「私も何か手伝うよ」

「じゃあ、お米といでおいて下さい」

「うん。分かった」

前まではゆっくり休んで下さいって言われてたけど、言っても無駄だと思われたのか簡単なことを任されるようになった。

その間も手際よく準備していく隼人君。
汁物やサラダまでパパっと作っていて凄い。

料理は来年までにどうにかするようにして、今年はプレゼントに力を入れようかな。そのプレゼントにもかなり悩んでるんだけど。

隼人君が1番欲しい物って何?
聞きたいけど聞けないから、さりげなく探っていく予定。

「お昼にはまだ早いですし、ちょっと休憩しましょうか」

「うん」

コーヒーを淹れたマグカップを持ってソファーに移動すると、触れるだけのキスをされた。最近、何気なく過ごしている時にされることが多い。

「隼人君ってキス好きだよね」

「キスっていうより由夏さんと触れあってるのが好きです。だから、そろそろ一緒にお風呂入りましょうね?」

これも最近増えたことの1つ。
会うたびに言ってくるから困る。もう言わないようにするって前に言ってなかったっけ。

「……隼人君のエッチ」

「はは、否定はしませんけど」

「してよ!そう言われると余計入りづらくなる」

「すみません。由夏さんの反応が可愛くて、つい」

その笑顔は反則だよ。
入るつもりないって思われてるんだろうけど、入るって言ったらどんな顔するかな。
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