年下男子は恋愛対象になりますか?
まだ時間があったので私はトイレに向かった。

鏡の前で付けているピアスを外し、隼人君から貰ったピアスを付ける。鏡に写ったそれを見ただけで自然に顔が緩んだ。

今まで貰った誕生日プレゼントの中で1番嬉しいかもしれない。



「隼人君、おまたせ」

心を落ち着かせてから戻ると、耳に付けてるピアスを優しく撫でられた。不意の行動に心臓が跳ねあがる。

隼人君なら気が付くかもとは思ったけど、このタイミングで触られるとは……

しかも、さっきまでの可愛い感じじゃなくて、いつもの余裕たっぷりな感じに戻ってるし。

「は、隼人君?」

「早速付けてくれたんですね」

嬉しそうに笑ってくれたのでキュンときた。
私はこの笑顔に弱い。好きっていう気持ちが溢れてくる。

「あ、あのね」

このタイミングで隼人君のスマホが鳴ったけど、スマホ画面を確認してから終了ボタンを押していた。
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