年下男子は恋愛対象になりますか?
昨日会っていたこともあって夕方にはお開きになった。さっきまで元気だったのに、電車に乗るとどっと疲れが出るのは何でだろう。

やりたいこともあったから、帰りは奮発してグリーン席。乗車時間は変わらないけど、地元の駅まで座っていられるから楽でいい。

「ねぇ、由夏はこのあとどうするの?まだ早いし隼人君の家に直行?」

彩と勇太が写っている写真を黙々と探していると、隣に座ってる美樹がそう聞いてきた。

座りながら背伸びしてるし、スマホ見るの疲れたんだろうな。懐かしくて夢中になって見てたから私も疲れた。

「隼人君バイト中だから帰ろうと思ってる。佑介迎えに来れないなら送るよ?」

「来てくれるって言ってたから大丈夫。ラブラブだから会いに行くのかと思っただけ。そういえば誕生日プレゼントはどうなったの?」

「あー、それは全然決まってない」

「裸エプロンでもしてあげれば?ハロウィンだからセクシーなコスプレでもいいかもね」

ニヤニヤしてる美樹の太ももを叩いた。
もう!お風呂の件は絶対に言わないんだから。

「いったーい!冗談はさておき、隼人君が好きなブランドのお店行って探すのが手っ取り早いと思うよ?」

「……アドバイスありがと。でも、ブランドには興味なさそうな感じなんだよね。財布何使ってるかチェックしてみるけど」

アクセサリー身に付けないし、財布は持ってるけどほとんどスマホ決済だし、キーケースは使ってないし。

次会うのは金曜だから、出来ればその前に知りたい。そしたら仕事終わりに探しに行ける。

「やっぱり会いに行こうかなぁ」

「いいんじゃない?イチャイチャするのは良いけど、明日の仕事に影響ないよう程々にねー」

さっきよりも強く美樹の太ももを叩いた。
美樹が痛いって笑ったけど私の手も痛いよ。
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