年下男子は恋愛対象になりますか?
「電話だったよね?いいの?」

「あー、大学の友達からだったんで。今日のこと話してあるんできっと冷やかしですよ。それより、由夏さん何か言いかけてましたよね?」

また隼人君のスマホが鳴ったけど、スマホを確認する様子もない。

冷やかしでこんなに早くからかけてくる?
あ、オールしてまだ寝てない可能性もあるか。

どっちにしても私が近くにいたら出づらいよね。

「急用かもしれないし出なよ?私、売店行ってくるから」

「……分かりました。すみません」

平静を装ってたけど、背を向けてから私の顔は真っ赤になっていたと思う。振り向かずに早歩きで前へと進む。

ちょ、ちょっと待って。

さっき電話がかかってこなかったら、私は何を言うつもりだった!?落ち着いてからじゃないと戻れないよ……



軽食と飲み物を買いさっきいた場所まで戻ると、隼人君が不機嫌になっていた。

「何かあったの?」

「友達も同じ場所に行くことになったらしくて……。由夏さんに会わせろって言っていました」
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