年下男子は恋愛対象になりますか?
***
「はぁ?こないだの土曜にあの女が来たか聞かなかったの!?私なら絶対聞くけどね。場合によっては許さない」
焼き肉店の個室。網の上にあるお肉をトングでひっくり返しながら、美樹が信じられないという目でそう言った。
お店に来たのは美樹だけで佑介は来ていなかった。俺はまた今度ってことでお金だけ渡してくれたらしい。かなり気遣われてる。
「それが最善だと思って」
「何で?それじゃモヤモヤしたままじゃん。しかもバイト先で話すのはオッケーって本当にそれで良いわけ?あ、お皿ちょうだい」
「……良くはないけど怖いんだもん」
ほとんどのお肉をお皿に乗せてくれて、次の分を手際よく焼いている。落ち込むと食欲落ちるっていうけど、私の場合そんなに変わらなかった。お酒の量が増えたぐらい。
「怖い?」
「うん。また傷付くのが、怖い」
隼人君には言えないことでも美樹には言える。聞いてもらうことで、かなり救われてる。
「さすがにあの女とは距離置くでしょ。かなり落ち込んでたし、そこまで心配しなくて大丈夫だと思うよ?」
「でも、あの子は諦めてくれなそうだよね。背も低くて女子力あって可愛いし、次に何かあったら立ち直れない」
「あー、しつこそうな感じはする。でもそれが原因で由夏達がギクシャクしたら思う壺だろうし、不安なら一緒に過ごして愛を補充してもらいなって」
その言葉に、口に運んでいた手が止まる。
「何?どうした?」
「いや、その、実は……手すら繋げなくなっちゃった。しばらくは隼人君の家に行けそうにないかも」
飲んでいた黒烏龍茶を吹き出しそうになっていた美樹。苦笑いを続ける私。
「えーと、仲直りしたんだよね?」
「一応ね。やっぱり無責任だったかな」
「そんなことはないと思うけど、昼間は何してたの?少し前まで一緒にいたんでしょ?」
美樹が帰ってからのことを全部話したら、いつになく驚かれた。
「はぁ?こないだの土曜にあの女が来たか聞かなかったの!?私なら絶対聞くけどね。場合によっては許さない」
焼き肉店の個室。網の上にあるお肉をトングでひっくり返しながら、美樹が信じられないという目でそう言った。
お店に来たのは美樹だけで佑介は来ていなかった。俺はまた今度ってことでお金だけ渡してくれたらしい。かなり気遣われてる。
「それが最善だと思って」
「何で?それじゃモヤモヤしたままじゃん。しかもバイト先で話すのはオッケーって本当にそれで良いわけ?あ、お皿ちょうだい」
「……良くはないけど怖いんだもん」
ほとんどのお肉をお皿に乗せてくれて、次の分を手際よく焼いている。落ち込むと食欲落ちるっていうけど、私の場合そんなに変わらなかった。お酒の量が増えたぐらい。
「怖い?」
「うん。また傷付くのが、怖い」
隼人君には言えないことでも美樹には言える。聞いてもらうことで、かなり救われてる。
「さすがにあの女とは距離置くでしょ。かなり落ち込んでたし、そこまで心配しなくて大丈夫だと思うよ?」
「でも、あの子は諦めてくれなそうだよね。背も低くて女子力あって可愛いし、次に何かあったら立ち直れない」
「あー、しつこそうな感じはする。でもそれが原因で由夏達がギクシャクしたら思う壺だろうし、不安なら一緒に過ごして愛を補充してもらいなって」
その言葉に、口に運んでいた手が止まる。
「何?どうした?」
「いや、その、実は……手すら繋げなくなっちゃった。しばらくは隼人君の家に行けそうにないかも」
飲んでいた黒烏龍茶を吹き出しそうになっていた美樹。苦笑いを続ける私。
「えーと、仲直りしたんだよね?」
「一応ね。やっぱり無責任だったかな」
「そんなことはないと思うけど、昼間は何してたの?少し前まで一緒にいたんでしょ?」
美樹が帰ってからのことを全部話したら、いつになく驚かれた。