年下男子は恋愛対象になりますか?
二次会で向かった駅近のカラオケ店。
同じことを考える人が多いみたいで、しばらく待つことになった。
「ちょっと先輩、あの子さっきから私達のこと見てますよ!きゃあ、どうしよう」
隣にあるゲームセンターで時間を潰している時に、後輩が興奮した様子で話しかけてきた。
その視線の先にいたのは、私達よりも若そうな男性。何か聴いているのかヘッドフォンをしている。
目が合ったし、確かにこっちを見てるようだったけど。
「このゲームやりたいんじゃない?それか下手だって思われてるのかも。うわー、そうだとしたら恥ずかしすぎる」
太鼓のゲームはプレイ時間が長め。
好きなバンドの曲でテンションあがっているとはいえ、私は全然うまくないわけで。
間奏に入ったら交代しようと話していたのに、後輩にバチを渡そうとしたら受け取ってもらえなかった。
「えー、そうですかね。もし、ナンパとかされちゃったらどうします?」
「あはは。どうもしないって」
だから、近くを歩いていた先輩にお願いした。仕方ねぇなと代わってくれてありがたい。
「せせせ、先輩!近付いて来ますよ」
服の裾をグイッと引っ張られる。
落ち着いてと声をかけたあとに男性の方を向くと、見覚えのあるステッカーがスマホに貼ってあることに気が付いた。
私が好きなバンドのライブグッズ。
こないだまでやっていたツアーで売っていたもの。
「あの、由夏さんですよね?」
クールそうなその子が、軽く微笑みながら私の名前を呼ぶ。
私のこと知ってるってことは、ライブ仲間の友達だったりするのかもしれない。いや、でも地元が同じ子がいるなんて聞いたことないし。
「先輩の知り合いだったんですか!もう、それなら早く言って下さいよー」
「お前ら俺のプレイ見てなかっただろ。ってか誰こいつ。高橋の彼氏の友達?」
同じことを考える人が多いみたいで、しばらく待つことになった。
「ちょっと先輩、あの子さっきから私達のこと見てますよ!きゃあ、どうしよう」
隣にあるゲームセンターで時間を潰している時に、後輩が興奮した様子で話しかけてきた。
その視線の先にいたのは、私達よりも若そうな男性。何か聴いているのかヘッドフォンをしている。
目が合ったし、確かにこっちを見てるようだったけど。
「このゲームやりたいんじゃない?それか下手だって思われてるのかも。うわー、そうだとしたら恥ずかしすぎる」
太鼓のゲームはプレイ時間が長め。
好きなバンドの曲でテンションあがっているとはいえ、私は全然うまくないわけで。
間奏に入ったら交代しようと話していたのに、後輩にバチを渡そうとしたら受け取ってもらえなかった。
「えー、そうですかね。もし、ナンパとかされちゃったらどうします?」
「あはは。どうもしないって」
だから、近くを歩いていた先輩にお願いした。仕方ねぇなと代わってくれてありがたい。
「せせせ、先輩!近付いて来ますよ」
服の裾をグイッと引っ張られる。
落ち着いてと声をかけたあとに男性の方を向くと、見覚えのあるステッカーがスマホに貼ってあることに気が付いた。
私が好きなバンドのライブグッズ。
こないだまでやっていたツアーで売っていたもの。
「あの、由夏さんですよね?」
クールそうなその子が、軽く微笑みながら私の名前を呼ぶ。
私のこと知ってるってことは、ライブ仲間の友達だったりするのかもしれない。いや、でも地元が同じ子がいるなんて聞いたことないし。
「先輩の知り合いだったんですか!もう、それなら早く言って下さいよー」
「お前ら俺のプレイ見てなかっただろ。ってか誰こいつ。高橋の彼氏の友達?」