年下男子は恋愛対象になりますか?
「なんだ、由夏酔っぱらってるじゃん」

「……そうみたい。自分でもビックリしてる」

「あんなハイペースで飲んでたら酔うでしょ。佑介に連絡して来るからちょっと待ってて」

そう言って美樹は席を立った。酔っ払ったと言っても、立てないだけで他に変わった様子は見当たらない。

勇気を出して電話しようと思ったのに、自分で出鼻をくじくなんて。

「あー、もう」

時間が経っても私から電話かけられるのかな。

スマホの発信履歴を眺めながらどうするか考えてると美樹が戻って来た。早い。

「あと30分ぐらいで来てくれるって」

「うん。ありがと」

「これ以上飲むのは禁止ね。物足りないならアイスでも注文しときな」

お肉はもう食べられないけど、甘いものは別腹。
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