年下男子は恋愛対象になりますか?
「は?チャラくなってるじゃなく、お洒落になってるって言えよ」

「ご、ごめん。あまりの変わりようにビックリしちゃって……。あれ、美樹と佑介は?」

飲み過ぎたせいか思考が追い付かない。
東京に住むだけでこんなにも変わるものなの?

「佑介は車を横付けするって駐車場に戻った。美樹はトイレ。ほら、立てるか?」

健太が手を貸してくれたのでゆっくりと立ち上がる。

驚いて酔いがさめた気がしたけど、それは気のせいだったようで足がふらついていた。

「こんな状態になるまで飲むなよ。アホ」

「……久しぶりに会ったのに、アホとかバカとか酷くない?」

「お前がアホでバカなんだから仕方ないだろ」

見た目は変わっても口が悪いのは変わってない。

「ちょっと由夏、大丈夫?フラフラしてるじゃん」

そこに美樹が合流して私の鞄を持ってくれてた。

健太とは反対側から支えてもらい、心配してくれていた店員にお詫びを言ってから店を出る。
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