年下男子は恋愛対象になりますか?
外に出ると佑介の大きな車が目の前にあった。

後部座席のドアが自動で開き、健太と共に乗り込む。美樹は私の横に鞄を置いたあと助手席に乗った。

「大丈夫かー?由夏が酔っぱらうなんて珍しいな」

2人に支えられながら歩いて来た私を見て、運転席に座っていた佑介が口を開く。

「ごめん、なんか歩けなくなっちゃった」

後部座席にもたれかかりながら答えると、横に座っている健太の視線に気が付いた。いかにも呆れているような冷たい視線。

「何?」

「お前、いつもこんなになるまで飲んでんの?」

さっき佑介が珍しいって言ったばかりなのに、健太は聞いていなかったらしい。

「あー…、今日が初めて。ちょっと色々あってね」

またアホとかバカとか言われるんだろうな。
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