年下男子は恋愛対象になりますか？
「はいはい。それはすみませんでしたねー。デカくて女子力がない私は二日酔いがひどいので帰ることにしまーす。昨日はありがとうございましたー」

「姉貴には会わねえの？」

「帰って来たら連絡ちょうだい」

「うわ、めんどくさ」

菜穂ちゃんには会いたかったけど、用事も済んだので一旦帰ることにした。健太と話していてもお互いムカつくだけだろうし。

隼人君に電話してないし、こんなとこで時間潰してる場合じゃないよね。

「じゃ」

「由夏」

お店のドアを開けて外に出ようとした時だった。呼び止められたので足を止めて振り向く。

「何？そんなに面倒なら連絡くれなくてもいいよ。改めて菜穂ちゃんに会いに来るから」

今週いっぱいいるならいつでも会える。
連絡するのは無理って言われるのかと思っていたけど、健太から発せられた言葉は意外なことだった。
< 95 / 751 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop