【番外編】円満な婚約破棄と一流タンクを目指す伯爵令嬢の物語
コンドルが乗り手となったきっかけは、わたしとコンドルが魔導具研究室で鉢合わせたあの日のことだった。
コンドルを乗り手に推したものの、怖いと断られ、じゃあわたしが!と思ったら、わたしには魔導具禁止令が下っている事実が判明して、いきなり暗礁に乗り上げたように思われたのだけれど、ルシードの一言で事態が好転した。
「コンドルさん、試しに魔力を測定してみてもいいですか?」
「ちなみに俺、フレッド・ハウザーな」
「え、コンドルさんじゃなかったんですか?」
そんな会話を交わしている二人に近寄って、コンドルの手のひらに乗せられている魔力計測器を見て驚いた。
黄緑色、すなわち風の魔力が円の4分の1。
ルシードが「えっ」と驚いてそれをディーノに見せる。
「すごいな」
「コンドルすごい!あなたやっぱりコンドルなんだわっ!」
「コンドルさん、すごいじゃないですか!僕より風の魔力あるかもしれませんよ!」
わたしたちに「すごい、すごい」と言われたコンドルは、気をよくして魔導飛行機が完成した暁には自分が乗り手になることを了承したのだった。
チョロいわね。
コンドルを乗り手に推したものの、怖いと断られ、じゃあわたしが!と思ったら、わたしには魔導具禁止令が下っている事実が判明して、いきなり暗礁に乗り上げたように思われたのだけれど、ルシードの一言で事態が好転した。
「コンドルさん、試しに魔力を測定してみてもいいですか?」
「ちなみに俺、フレッド・ハウザーな」
「え、コンドルさんじゃなかったんですか?」
そんな会話を交わしている二人に近寄って、コンドルの手のひらに乗せられている魔力計測器を見て驚いた。
黄緑色、すなわち風の魔力が円の4分の1。
ルシードが「えっ」と驚いてそれをディーノに見せる。
「すごいな」
「コンドルすごい!あなたやっぱりコンドルなんだわっ!」
「コンドルさん、すごいじゃないですか!僕より風の魔力あるかもしれませんよ!」
わたしたちに「すごい、すごい」と言われたコンドルは、気をよくして魔導飛行機が完成した暁には自分が乗り手になることを了承したのだった。
チョロいわね。