車窓を流れる雨粒のように
〔月side〕

過呼吸になり、足が動かなくなった8月29日。

太陽はずっとそばにいてくれた。

次の日も仕事を休んでまで看病してくれた。

申し訳なさでいっぱいだったけど、太陽のおかげで足が動くようになった。

入居日には、太陽のお母さんが手伝いにきてくれた。

初めて会った太陽のお母さんは、太陽と違ってよく話す方だった。

ガスがまだ契約できてなくて私の実家でお風呂を済ませると、3人で床に布団を敷き眠った。

次の日は、太陽が仕事だったので、太陽のお母さんと2人で部屋を片付けた。

お昼をごちそうになると、何かあったらいつでも言ってねと太陽のお母さんは帰って行った。
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